桜町でのエピソード
 

 桜町での金次郎の働く様子は、村人にとってまさに超人的であった。毎朝4時に起床し、廻村や開墾や改修を行い、陣屋へ帰って夕食後、また、事務をとり就寝は12時過ぎであり、毎日の睡眠時間は4時間位だったようである。

 円蔵の家
円蔵の家

 

家を建てるために金を借りに来た名主の円蔵が、金次郎に諭され、借りていない金を借りたつもりになって、毎年返金を納めた。後に金次郎に立派な家を建ててもらった。 

早起き婆さん
早起き婆さん

 

偶然小便をしに庭に出た婆さんが金次郎に会い、早起きをほめられ褒美をもらった。それ以来、近所の家々を起して歩いた。 

壊れた便所
壊れた便所

 

使者が男の便所を壊したので、金次郎は便所だけでなく母屋も直した。すると、怠け者だった男はまじめに働くようになった。 

木の根掘りの老人
木の根掘りの老人

 

開墾のために来た老人が、人が嫌がる木の根掘りを続けた。それを見ていた金次郎は、老人へたくさんの褒美をやった。 

 

なすで飢餓予知
なすで飢餓を予知

 

天保4(1833)年の初夏、金次郎はナスを食べて飢餓を予知した。桜町の農民に稗などを播かせたので、一人の餓死者も出なかった。  

成田山で断食
成田山で断食

 

文政12(1829)年、仕法に行き詰まった金次郎は、成田山で21日間の断食をした。これを境に、村人たちの反感も収まり、復興は順調に進んだ。